桜の恵みがある暮らし

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四季を通じた花の中でも、日本の春を華やかに染め、圧倒的な存在感をもつ桜。
日本を象徴する花であり、古くから愛され続けています。
桜の季節を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、意外と知らない桜について少しお話します。

桜の品種は600種以上

分類によっては合計600以上もの品種があるといわれる桜。
咲く時期も1月から5月上旬までと、品種や場所によって異なります。
その中から、代表的な桜をご紹介します。

ソメイヨシノ

桜といえば、おそらく多くの人が思い浮かべるソメイヨシノ。
全国の桜の8割を占め、4月上旬に日本各地で見頃をむかえます。
意外と知られていませんが、実は自生する野生の桜ではなく品種改良によってつくられた桜なのです。

ヤマザクラ

自生する野生原種の代表的な桜で、和歌や詩などでも古くから親しまれてきた淡紅色の一重咲き桜。
本州以南に広く自生し、4月中旬に見頃をむかえます。

日本の春を染める多くの桜

その他にも、寒い時期に咲くカンザクラや、早咲きのシダレザクラ、遅咲きのヤエザクラなど数多くの桜が、早春から晩春にかけて日本の春を美しく彩ります。

海外でも咲き誇る「桜」

桜は20世紀以降、外交ツールとしても利用されてきました。
きっかけは、19世紀末に日本の桜に魅了された、1人の女性の提案です。
当時、ナショナル・ジオグラフィックス協会理事によって、ワシントンDCポトマック川畔に桜を植樹する活動が始まりました。
提案は何度も却下されたものの、第27代大統領夫人などの協力もあり、1912年、旧東京市からワシントンDCに12種類の桜を寄贈、無事に植樹されました。
その後一時は伐採計画もあったものの、人々の反対運動によって守られ続けてきたワシントンDCの桜。
以降、さらなる寄贈が行われ8000本以上の桜が咲き誇るようになりました。
伐採反対運動が原点となった全米桜祭りも春の風物詩と化し、植樹から100年以上が過ぎてもなお、ワシントンDCで愛され続けています。

そのほか、中国・武漢やトルコ・イスタンブール、イギリス・ロンドンなどでも外交活動の一環として桜が寄贈されています。世界中で桜が見られる日も近いかもしれませんね。

桜を暮らしに取り入れる

心もからだも潤してくれる桜を暮らしに取り入れてみましょう。

桜の香りや薬湯を楽しむ

日本には季節湯という文化があります。
冬至に入る柚子湯や5月の菖蒲湯のように、入浴に季節ならではの工夫を取り入れることで健康効果を高めるというものです。
春には桜を湯船に入れて桜風呂はいかがでしょうか。
桜の葉や散った花を浮かべれば、香りとお花見気分が一緒に楽しめます。

1年じゅう楽しめる桜の塩漬け

桜の花を、塩とレモン汁や酢で漬け込んだ桜の塩漬け。
冷蔵庫で1年ほど保存でき、シーズンを過ぎても桜が楽しめます。
お茶に浮かべて桜湯にしたり、ごはんやおにぎりにのせたりしてもいいですね。
またパウンドケーキやマカロン、アイスクリームやプリンなどにも桜の塩漬けをのせれば、見た目も美しくアクセントのついた味になります。

おわりに

桜のお話、いかがでしたでしょうか?
日本人の心に深く根き古くから親しまれてきた桜。
その美しさだけでなく、香りや桜そのものにもいろいろな効能があります。
桜について少し深く知ることで、桜を愛でるとき、これまで以上に多くのことを感じていただけたら幸いです。

季節を過ぎても桜を感じる。
そんな、桜を暮らしに取り入れる工夫を始めてみませんか

桜をイメージしたBOTANIST

※ボタニカルブルームシリーズは桜の情景をイメージした香りです。