花のある暮らし – ストレリチア –

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今月は自然の産物とは思えないような色合いとインパクトのある尖った花姿が印象的な「ストレリチア」をご紹介します。

丈夫な性質から、人気の観葉植物として頻繁に見かけられる「ストレリチア」。しかし、花に関しては様々な条件が揃わないと咲かないため、日本の多くの地域では植物園の温室などで見かける程度で、実物に触れる機会はほとんど無いかと思います。切り花として店頭に並ぶことがあっても、珍しい高級花として扱われることがほとんどです。

そんなエキゾチックな「ストレリチア」は日本との関係が薄いと思われがちですが、「極楽鳥花」という和名を持っています。
オーストラリアの熱帯雨林に生息する鳥、「極楽鳥」が翼を広げて飛ぶ姿に似ていることから名前がつきました。

鮮やかなオレンジや青緑など色とりどりの羽に身を包み、まるで空想の生き物のような見事な風貌で多くの学者や愛好家たちを熱狂させ続けてきた鳥。
その独特な美しさと存在感を、「ストレリチア」からも感じられるからか、生け花界を中心に知る人ぞ知る夏の花として人気を広げています。

ストレリチアの愛で方

基本の下準備

道具

□ 花瓶
花の長さと花瓶の高さの割合は1:1が基本
□ 花バサミ
家庭用のハサミでも代用可能。切れ味の良いハサミを選び、清潔な状態で使いましょう。

水切り

茎から花全体を水に運ぶ「道管」の通りを良くします。茎に付着した汚れを洗い流したら、容器にきれいな水を張り、水中で茎の先をハサミで斜めに切り落とします。

メンテナンス(毎日1回)

□ 水を交換する
道管を詰まらせるバクテリアの繁殖を抑えるために水を清潔に保つのが、花を長持ちさせる秘訣です。
□ 茎の先を1cm〜2cm切る
切り口を新しくして、水の吸い上げをよくしてあげます。

STEP.1 花瓶に水を張る

花瓶に水を多めに張ります。花を長持ちさせるには水を清潔に保つのが不可欠。気温が高くなるにつれ水中の細菌が増えやすいので、毎日水換えに加え、花瓶の内側にぬめりが出たら擦って落としましょう。

STEP.2 長さを調整する

水を吸い上げる面積を広くするために、切り口が斜めになるようにカットします。ストレリチアは茎が太いため、華奢なハサミだと歪んでしまうことがあります。枝切りバサミやキッチンバサミなど、しっかりとしたハサミを使用しましょう。

STEP.3 活ける

ストレリチアは花に重みがあり重心が偏りやすいため、安定感のある花瓶を選びましょう。それぞれ違う方向を向くように活けると、和名にもある極楽鳥が飛び回っているような躍動感を楽しめます。

STEP.4 メンテナンス

日数が経過すると、新しく花が起き上がり、最終的には2〜3輪花を咲かせます。終わりを遂げた花は、老化を促進させる「エチレンガス」を放ち、近くの花へ影響を及ぼすことがありますので、根元からハサミで切るか、もぎ取るように取り除いてください。
花をみずみずしく保つには、時々霧吹きで水分補給を行うのがおすすめです。濡れすぎないよう、少し離れた場所からふんわりと霧を吹きかけてください。
ワンポイントアドバイス

ストレリチアは、低温で湿度の高い場所に飾るとより長持ちします。日光やエアコンの風が直接あたる場所は、乾燥しやすいため避けましょう。また、ストレリチアは先端が痛みやすいので擦れないようにご注意ください。

ストレリチアの飾り方

存在感が強く、個性的な花姿のストレリチア。初めて家に飾るという方も多いかもしれませんが、飾り方次第で様々な姿を見せてくれます。夏を鮮やかに彩る花のひとつとしてレパートリーに加えておくと、暑い季節の花の楽しみ方が広がりますよ。

印象的な「ストレリチア」はいかがでしょうか。
花を選び、飾る瓶を選び、毎日お世話をする。植物に触れる充実感と、やすらぎのひとときは、きっと日々を変えて行きます。
毎日が慌ただしく過ぎ去ってしまう時代。そんな時代こそ、暮らしに花を添えて季節の移り変わりを感じてみませんか?

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企画/取材/執筆:株式会社BOTANIC
編集:株式会社I-ne