花のある暮らし – デンファレ –

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今月は、流れるようなラインは澄んだ清流を連想させ、蒸し暑いこの季節に涼をもたらしてくれる「デンファレ」を紹介します。

ニューギニアやオーストラリア北部原産でありながら、今では世界各地で愛されるデンファレは、ファレノ(コチョウラン)と並んでランの定番品目のひとつです。
デンファレが切り花として広く用いられるようになったのは、ハワイで品種改良が本格化したことが大きく影響しています。1938年にD.Hawaiiという、観賞価値の高い交配品種が作られたのを皮切りに、切り花としての品種改良が加速したのだとか。

ハワイの伝統的な装飾品で、レイと呼ばれる花飾り。「祝福」や「感謝」などの思いを込めて贈られるレイですが、デンファレはその材料に用いられます。
また、タイでは寺院や仏壇のお供えとして飾られたり、切手のモチーフとして起用されたりと、市民の日常に溶け込み親しまれています。日本においてはブラ
イダルのシーンに多く用いられ、デンファレのラインを活かしたキャスケードブーケは、花嫁さんの美しいウエディングドレス姿にもぴったりです。
近年では、エディブルフラワーと呼ばれ、料理やカクテルを飾る食用花として用いられることも。

どんな場面にも優しく馴染み、特別な彩りを添えるデンファレは私たちの暮らしに寄り添い、いつもの日常をちょっと特別に感じさせてくれるはず。

デンファレの愛で方

基本の下準備

道具

□ 花瓶
花の長さと花瓶の高さの割合は1:1が基本。
□ 花バサミ
家庭用のハサミでも代用可能。切れ味の良いハサミを選び、清潔な状態で使いましょう。

水切り

茎から花全体を水に運ぶ「道管」の通りを良くします。茎に付着した汚れを洗い流したら、容器にきれいな水を張り、水中で茎の先をハサミで斜めに切り落とします。

メンテナンス(毎日1回)

□ 水を交換する
道管を詰まらせるバクテリアの繁殖を抑えるために水を清潔に保つのが、花を長持ちさせる秘訣です。
□ 茎の先を1cm〜2cm切る
切り口を新しくして、水の吸い上げをよくしてあげます。

STEP.1 花瓶に水を張る

きれいに洗った花瓶に水を少し多めに張ります。夏場は水が汚れやすいので毎日の水換
えに加え、花瓶の内側にぬめりが出たら擦って落とし、バクテリアの増殖を抑えます。

STEP.2 下部の花を切り取る

水に浸かる部分の花は切り取ります。
また、縁に当たる部分も、茶色く変色し見栄えが悪くなってしまうので、同様に処理します。
切り取った花は小瓶などに活けてもしばらく楽しめますので、捨てずにとっておきましょう。

STEP.3 活ける

デンファレの美しい曲線を楽しむため、先ずは長さを残して活けましょう。
長さに少々ばらつきをもたせ、向きを揃え片側に流すようにすると綺麗にまとまります。
一緒にお送りしたドラセナの葉の間に茎をはさむと、お好みの向きに固定されて便利です。必要に応じてご利用ください。

STEP.4 メンテナンス

デンファレは下の花から順々に枯れていきます。花弁の水分が抜け、変色し始めたらハサミで切り取ります。輪数が減ってきたら、
短く切り詰めて、小さめの花瓶に活け替えるとバランスが整います。茎をなるべく鋭角に、斜めに切ることで水の吸い上げを促進させ、みずみずしさを長持ちさせ
るのに効果的です。

デンファレの飾り方

ボリュームたっぷりのデンファレは、花がたくさんついた1本の状態でも、一輪だけの状態でもそれぞれに美しさがあります。
輪数の多さと花持ちの良さを活かして、飾る場所に合わせて様々な飾り方にチャレンジしてみてください。

可憐さと華やかさを併せ持つ「デンファレ」はいかがでしょうか。
花を選び、飾る瓶を選び、毎日お世話をする。植物に触れる充実感と、やすらぎのひとときは、きっと日々を変えて行きます。
毎日が慌ただしく過ぎ去ってしまう時代。そんな時代こそ、暮らしに花を添えて季節の移り変わりを感じてみませんか?


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企画/取材/執筆:株式会社BOTANIC
編集:株式会社I-ne